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漢方医学からみる更年期・生理痛
漢方医学の歴史
「漢方医学」(漢方)とは、6世紀ごろに中国から伝わり、日本において発展してきた日本の伝統医学のことを指します。長崎から入ってきたオランダ系医学(西洋医学)を「蘭方」と名付けたことに対して、中国医学を土台にした日本の医学を「漢方」と呼ぶようになりました。
西洋医学との違い
西洋医学では、なにか病気が発見された場合にその病気自体に着目をしてミクロな視点で診断を行い、治療をするといったアプローチをしていくのが特徴です。一方で、漢方医学は「病気ではなく病人をみる」という考えの下、異常が起こっている身体の一部分に着目するのではなく、身体全体の状態を見て、そのバランスを整えることで身体を改善させていくという特徴があります。
気 血 水
漢方医学では、気(き)・血(けつ)・水(すい)の3要素が体内を巡ることによって心と体の健康を維持していると考えられており、逆にそれらのバランスが崩れると様々な体調不良が現れるとされています。
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気(き)
生命活動に必要な生命力(元気)、精神力(気力)などのエネルギーのことで、体の機能を調整する自律神経をつかさどるはたらきをもちます。
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血(けつ)
血液のことで、全身を巡り細部の組織まで栄養を与えます。
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水(すい)
血液以外の体液全般を指します。内臓や皮膚などを潤す、また老廃物を排出する役割もあり代謝や免疫力に係わりがあります。
そして、気(き)・血(けつ)・水(すい)のそれぞれがどのような異常を起こしているかによって、身体に現れる不調が変わってきます。
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気(き)の異常
気虚…気が不足した状態。自覚症状として、全身倦怠感、気力がない、疲れやすいなど。
気滞…気の流れが滞った状態。自覚症状として、焦燥感、憂鬱、咽のつかえ感など。
気逆…気の流れが逆流した状態。自覚症状として、イライラ、冷えのぼせ、発汗、めまいなど。 -
血(けつ)の異常
血虚…血の量が不足した状態。自覚症状として、貧血やめまいなどが現れやすく、顔色がわるいなど。
瘀血…血のめぐりが悪くなり、血液中によごれが溜まっている状態。自覚症状として、月経痛、便秘、頭痛、腰痛、冷えなど。 -
水(すい)の異常
水滞…水が偏在した状態。自覚症状として、むくみ、頭痛、めまい、冷えなど。
気・血・水のバランスを整え、
更年期障害を改善する
喜谷実母散
喜谷実母散は更年期にありがちな気・血・水のバランスの崩れを整える生薬を配合しています。気の乱れを発端として血の異常・水の異常に影響することから、気血・気水に対応した生薬を配合し、気・血・水のバランスを整え、イライラしたり、疲れやすい、気力がない、冷えやのぼせ、動悸、めまいなどの症状を改善します。
喜谷実母散に配合されている生薬とその区分
※漢方薬の効果は、個々の生薬の直接のはたらきではありません。
血の異常を調整して
生理痛・生理不順を改善するジツボンS
ジツボンSは喜谷実母散をベースに血のめぐりを良くする生薬を多く使用しています。血のめぐりを良くすることで、体内の疲労物質や老廃物がスムーズに体外へ排出されたり、筋肉の緊張が解けて凝り、むくみ、手足の冷え、生理痛、生理不順などの症状を改善します。
ジツボンSに配合されている生薬とその区分
※漢方薬の効果は、個々の生薬の直接のはたらきではありません。