セルフケアから始めよう! 未病の話Part2
「どことなく調子が悪い」「体がだるくてやる気がおきない」「かぜでもないのに体が冷える」なんてことありませんか?病院にいっても異常はないけど、体調が優れないあなたは未病の状態かもしれません。今回は“未病”がテーマ、優しい先生にいろいろと教えていただきましょう。
先生、未病ってどんな状態を言うのでしょうか?
未病とは健康から病気に向かっている状態のことです。自覚症状はあるが、検査に異常がない場合、自覚症状はないが、検査に異常がある場合があります。未病は病気の前段階なので早めに生活を整えれば、大きな病気を予防することにつながります。
未病でよくある症状を教えてください。
「疲れやすい」「だるい」「手足が冷える」「気持ちが落ち着かない」「胃の調子が悪い」など症状はさまざまです。自分の体から発信されるサインを見逃さないようにしてください。
自分で未病を治すにはどうしたらよいでしょう。
セルフケアが大事です。食養生や日常生活での養生を取り入れて、心身を整え不調を改善してください。食養生は自分の体にあったバランスの良い食事、日常生活の養生は適度な運動、快い睡眠など規則正しい生活です。あとはツボ押しやストレッチ、快適な入浴などゆったりとしたリラックス時間を作ることです。なかなか改善しない場合は、我慢せず薬の力に頼ってみてください。漢方医学は未病を治すのがとても得意です。困ったら医師や薬剤師にご相談ください。
さまざまな不調の原因はどこからくるのでしょうか?
東洋医学(漢方)では、不調の原因を「邪気」としています。邪気とは、寒さや暑さ、天気、湿気などの外因、喜び、悲しみ、怒り、緊張などの自分の中から起こる精神状態の変化をあらわす内因、どちらにも属さない不内外因があります。人は邪気に囲まれて生活しています。十分な体力や抵抗力が備わっているときは、健康で邪気に負けることはありません。心身のバランスがくずれていると邪気に負けて病気になってしまいます。邪気に打ち勝つためには日頃から自分の体のメンテナンスを行うことです。
ありがとうございました。健康を保つためには、自分自身の生活を整えて上手にストレス解消をすることですね。
参考図書:身体と心の不調がなくなる かんたん漢方 監修:佐藤弘
今回は未病Part2を掲載しました。生活や体質の改善は健康維持の要です。シリーズ化してお伝えしてまいりますので継続してお読みください。
心身の不調を感じている方、自然の恵みの生薬をお試しください。