花粉症の季節到来です!

毎年気になる花粉の飛散時期!花粉の飛散量が多いと、「症状がいつもよりつらい」「今までなんともなかったのに今年から仲間入りした」などの声をよく耳にします。花粉症とは、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応です。体の免疫反応が花粉に過剰に反応して症状が出ます。

花粉症の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目のほかに、胃のむかむか、倦怠感、頭痛などの全身症状を訴える方もいます。今、花粉症を含むアレルギー性鼻炎にかかっている方が年々増加しており、国民病となっています。今回はアレルギー性鼻炎について、花粉症を中心に調べてみました。アレルギー性鼻炎は労働生産性を低下させると言われていますので、しっかり対策をして乗り切りましょう。
【アレルギー性鼻炎】
アレルギー性鼻炎には、ダニ、ハウスダスト、カビや動物などが原因となる通年性アレルギー性鼻炎と、スギやヒノキなどの植物の花粉などが原因となる季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)があります。花粉症の増加で考えられることは、スギやヒノキ(花粉)の増加、大気汚染の問題、地球温暖化による気温の上昇などがあげられます。通年性のアレルギーは主に室内環境の改善が重要ですが、花粉症は環境問題にまで発展することになります。
花粉症の季節到来です!
【花粉症の対策について】
●花粉を避ける
☑顔にフィットするマスクやメガネをする
☑花粉飛散の多い時間帯(昼前後と夕方)の外出を避ける
●花粉を室内に持ち込まない
☑花粉がつきにくい露出の少ない服装を心がける
☑手洗い、うがい、洗顔、洗髪で花粉を落とす
☑喚起方法を工夫する
☑洗濯物や布団の外干しを控える
国民病と言われる花粉症ですが、最近、職場で花粉症対策のサポートを行っているところが増加しています。職種によっては、テレワークの推進なども効果ある方策です。もちろん会社の理解と支援が必要です。
参考:花粉症対策 スギ花粉症について日常でできること(環境省 厚生労働省)
花粉症一口メモ(東京都健康安全研究センター)


【花粉症にかかったら・・・】
花粉症で毎年苦しんでいる方は、花粉が飛散する1週間前を目安に初期療法として薬を開始しましょう。症状が出てから服用するより効果的です。予想を立てるのは難しいですが、「花粉症日記」をつけて毎年の自分の傾向を記憶しておくのも良いですね。

花粉症の仕組み
花粉(抗原)の侵入→IgE抗体を産生→花粉⇑→花粉とIgE抗体が合体
→肥満細胞からヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学物質を放出
化学物質がアレルギーを引き起こす原因
→IgE抗体が体内に蓄積され一定量になるとアレルギー症状を起こす
※IgE抗体:体の中に入ってきた異物(寄生虫など)を排除して体を守るための抗体であるがアレルギー発症の原因にもなる

薬物治療としては、代表的な抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、鼻噴霧用ステロイド薬、漢方薬などがあります。抗ヒスタミン薬は種類によって眠気を催すものがあり、自動車の運転や危険を伴う機械の操作には注意が必要です。医師・薬剤師に相談して眠気が少ない薬を選んでもらいましょう。
また、東洋医学的には、花粉症対策も体のバランスを整えることが大切です。漢方製剤は
一人ひとりの症状や体質に合わせて薬を選びます。西洋薬と併用することもあります。


花粉症のもとになる代表選手はスギやヒノキの花粉です。だいだい2月の初め頃から飛び始めます。花粉の飛散量は前年夏(6~7月頃)の気温や日照時間に大きく影響されるそうです。昨年の夏を思い出してください。とても暑い夏でしたので、今年も花粉の量はそんなに少なくなさそうです。今、小中学生の約半数が花粉症と言う調査結果があります。地域や環境で差があるでしょうが、幼くして花粉症で苦労するのは可哀そうですね。対策は薬だけでなく、食の養生も大切です。生活環境を整えて、アレルギーに負けない体力作りを心がけましょう。因みにわんちゃん・ねこちゃんも花粉症にかかります。

花粉症は初期療法と体質改善!生薬製剤で気・血・水を補いましょう!

