振り出し薬の歴史

 喜谷実母散は、カップに入れて熱湯を注ぐだけですぐに服用することができる振り出し薬です。
細かく刻んだ生薬を不織布の中にパックしておりますので、有効成分と香りを手軽に楽しめる便利なティータイプです。


振り出し薬の歴史を紐解いてみましょう。

 古来より漢方薬や生薬製剤の基本的な煎じ方は、配合された生薬を土鍋などに一緒に入れて水を注ぎ、火にかけて沸騰したら弱火で20分くらい煮だして服用します。有効成分を余すことなく服用できるように、生薬の特性に応じて決まりごとがあります。

成分が滲出しにくい硬い性質の貝類などは先に煎じ始め(先煎)、加熱により揮発しやすい成分が含まれている芳香性のある花類などは最後に熱い湯の中に浸して滲出させてから服用する(後下)。
そのほかに、細かな種子類や粉末状のものについては煎じている時に下に沈んで焦げやすくなり服用時に喉に刺激を与える可能性があるため布に包んで煎じる(包煎)、一部の貴重な薬は別に煎じておき後で一緒に服用する(別煎)、などです。

 時代をさかのぼって、日本の戦国時代。混乱の戦場で刀による傷の手当てをする「金創医」が野外で一刻も早く治療を行うために、細かく刻んで配合した生薬を絹や麻の小袋に入れて準備しておき、いざというときに熱湯を注いで手早く薬を抽出したそうです。「包煎」の方法を戦場で重宝に活用したのです。ティータイプの振り出し薬はこの戦国時代の「金創薬」が始まりといわれています。

20世紀初頭に考案された紅茶のティーバッグにならって取り入れられたのかと思っていましたが、振り出しの飲み方はそれよりもっとずっと前の戦国時代が始まりでした。しみじみと遠い昔に思いを巡らせるとともに、漢方の長い歴史と現代の生活との接点に出会ったように感じます。

喜谷実母散はカップの中で成分が素早く滲出されるように、適切な大きさに整えた生薬を使用しております。不織布により細かな残渣も取り除かれます。忙しい現代の生活の中にも取り入れやすい服用方法です。

歴史に思いを馳せつつ、手軽なティータイプの実母散でゆったりと秋の一日を過ごしてみませんか。無料お試しサンプルを差し上げております。  店舗までご連絡ください。

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