プレ更年期世代は更年期について意外と知らない人が多い?
気になる調査結果が発表されました。
プレ更年期世代は更年期について意外と知らない人が多い?
男性女性を問わず誰にでも訪れる更年期の体調変化。女性ホルモンや男性ホルモンの変化が健康に影響を及ぼすことを良く知っている人の割合がプレ更年期世代で少ない傾向にあることが厚生労働省による更年期症状・障害に関する意識調査により明らかになりました。調査は厚生労働省が令和4年3月25日からの4日間に20代から60代の男女合計5000人に更年期症状・障害の実態を調査したもので、結果が令和4年7月26日に発表されました。
調査の結果によりますと、女性ホルモンや男性ホルモンが健康に影響を与えることを良く知っていると答えた人の割合は女性では30代で20.4%、40代で28.0%、50代で36.2%でした。
また「女性の更年期とはいつ頃のことか」についてよく知っていると答えた女性は30代15.9%、40代32.2%、50代46.3%でした。
また女性ホルモンの減少による月経周期の乱れ、自律神経の乱れについて、個人差はあるものの誰にでも訪れる不調であることを知っている人の割合は女性の30代21.9%、40代38.1%、50代49.5%でした。
更年期とその時期についてプレ更年期世代では詳しく知らないまたは知らない方が70~80%に上ることが分かります。また現れる体調変化についてもプレ更年期世代の60~80%が詳しく知らないまたは知らないということが分かります。
女性の更年期は閉経の前後それぞれ5年間、合計10年間のことを言います。日本の女性の平均閉経年齢は50.5歳ですから、だいたい45歳から55歳の年齢の方が更年期になります(閉経年齢は個人差があるため更年期の時期にも幅があります)。
更年期症状は、更年期に現れるほてり、のぼせ、発汗、動悸、頭痛、関節痛、冷え、疲れやすさなどの身体症状と、気分の落ち込み、意欲低下、イライラ、不眠などの精神症状で、ほかの病気が原因ではない症状のことです。よく現れやすい症状のほかにもさまざまな症状があり、200種類以上とも言われています。症状がいくつも重なって現れる場合もあります。
この調査の結果によりますと、体調不良の原因が分からず不安になりながらも我慢して過ごしてしまっている方や、体調は悪いけどどうせ更年期の症状だから仕方ないと思い込んでしまっている方が、プレ更年期世代に比較的多いのではないかと思われます。
プレ更年期世代の方には、いずれ訪れる更年期についてよく知っていただいて、リアル更年期に入る前に生活習慣の見直しやストレスを上手に発散するなど早めの対策を心がけておくことをお勧めします。
気になる症状が更年期によるものなのか知りたい方、また更年期について詳しく知りたい方は、厚生労働省のHP女性の健康推進室ヘルスケアラボの中に更年期障害のセルフチェックがありますので確認してみてはいかがでしょうか。