当帰は婦人薬の王様
生薬の当帰とは
本州中部以北の山地の岩の間などに自生しているセリ科の多年草。
初夏から夏にかけて傘状の白い花を咲かせる。
セロリに似た芳香を持つ。
秋に茎や葉が枯れ始めたとき根を掘り起こして水洗い、乾燥させたものを薬用とする。
漢方薬としての歴史
江戸時代に製薬材料として栽培が奨励された。
中でも奈良県産、和歌山県産のものが高級とされた。
効果
民間療法では冷え性、生理痛、生理不順、便秘、
生理の終りかけの重い生理痛、間隔の長い出血
量の少ない生理不順に良い。
漢方では補血、強壮、鎮痛、鎮静に用いられる。
血液循環を高め痛みの緩和に効果がある。
主な方剤
体を温め血行を改善する作用のある当帰は冷えを伴う婦人科系の諸症状に用いられる。