更年期前から気をつけよう!骨の話
~女性ホルモンと骨粗しょう症の関係~
女性ホルモンが減少すると骨粗しょう症になりやすいのはよく聞く話です。今回は女性と骨をテーマに考えてみました。現在は歩かない生活が多いですが、新しい骨を製造するうえでこれはダメージになるのです。そして骨の役割は体を支えたり、体を動かしたりするパーツとしてだけではありません。いろいろな役割を担っています。それでは“骨の世界”へようこそ!ご一緒に勉強しましょう。
骨の役割は主に5つあります。最近はさらに深いところでも力を発揮していることがわかってきました。骨の役割って幅広いです。
人は206個の骨から成り立っています。骨は、体を動かしたり、支えたり、固い骨で脳や内臓を守っています。骨の中には骨髄という組織があり、そこでは、赤血球、白血球、血小板などの血液成分を作っています。骨はカルシウムやコラーゲンなどから作られていますが、カルシウムの貯蔵庫の役割もしています。カルシウムは身体機能の維持のためには不可欠なミネラルです。
骨の強さは骨密度(骨量)と骨質でわかります。骨密度は骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分のつまり具合のことです。建物でいえばコンクリ―トによく例えられます。骨質は建物では鉄筋部分、主にコラーゲンの強さになります。骨の強さの目安は、骨量7割、骨質3割で決まるそうです。
閉経後の女性は定期的に骨密度を検査してみましょう。
古い骨を壊し新しい骨を作るサイクルのことを骨のリモデリングといいます。これには女性ホルモン(エストロゲン)が大きく関与しています。骨量が低下するのは、女性ホルモンが急激に減少する閉経後15年くらいです。若くても過度なダイエットなどで女性ホルモンが乱れ骨量は低下します。骨が代謝するためには古い骨を壊す破骨細胞と、新しい骨を作る骨芽細胞があります。破骨細胞と骨芽細胞のバランスをとっているのがエストロゲンです。エストロゲンは骨を壊す細胞の暴走を抑えて骨代謝をコントロールすることで、骨の強さを維持しています。
女性ホルモンのバランスが乱れると、エストロゲンが活躍できなくなり、骨が脆くなってきます。更年期前後が骨のターニングポイントになります。
最近では骨から「オステオカルシン」などのメッセージ物質を放出することがわかってきました。これは生活習慣病の改善など、色々な臓器を活性化するようです。だから“若返りホルモン”と呼ばれているのですね。
若い世代からホルモンバランスの乱れには気をつけましょう。
※ジツボンのゆるゆる日記と検索「若い女性に更年期に似た症状増えてます」を参照
※骨に直接刺激が伝わる運動です。膝などに痛みのある方はお控えください。
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体調や症状にあわせてお飲みください
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