更年期高血圧で困っている方
減塩について考えてみよう
更年期高血圧については前回掲載しましたが、今回は角度を変えて減塩です。厚生労働省の令和1年(2019)「国民健康・栄養調査」によると、日本人の食塩摂取量の平均値は10.1gであり、男性10.9g、女性9.3g でした。10年間の推移では減少傾向ですが、「日本人の食事摂取基準」では、目標量(食塩相当量として)は、成人1人1日あたり男性7.5g未満、女性6.5g未満に設定されています。また、高血圧や慢性腎不全の重症化予防の場合は男女とも6.0g/日未満です。
日本WHO(世界保健機構)協会の情報によると世界の平均ナトリウム摂取量は食塩相当量で10.78g/日のようです。日本とそんなに変わらないなと感じるかもしれませんが、世界の中では摂取量が多い方なのです。塩分の摂り過ぎは高血圧をはじめとする循環器系の病気を引き起こす可能性があります。
腎臓や脳、骨にも害を及ぼす危険性も!
体に必要な塩分は1.5gほどと言われますが、過度な塩分制限は食欲低下につながる可能性もあります。おいしものを上手に減塩して食べることが一番です。
日本人は味噌汁、お漬物、練り物と比較的塩分の多いものを好みます。食べてはいけないわけではなく、工夫して1日の食事の中に取り入れましょう。
減塩のこつは下にある通りですが、日本人は調味料から摂ることが多いです。私たちがよく使う調味料の塩分量をe-ヘルスネットから抜粋してみました。忘れがちなのが顆粒だしやたれなどです。現在は減塩商品が発売されておりますので、良く表示をみて使ってください。
血圧の改善は減塩だけではありませんので生活改善をあわせてお願いします。