五十肩ってつらいですよね!
五十肩とは肩を動かすと痛い、動かしづらい、腕があがらないなどの症状です。五十肩を代表とする肩関節周囲炎は、更年期頃(40歳代から60歳代)によくみられます。あ!と思われた方、やはり女性ホルモンの乱れが関節痛の引き金になることがあります。今回は肩の痛みに焦点をあててみましたのでご一読ください。
最近は40歳代で発症すると四十肩とも呼ばれます。発症年齢で呼び方が違うだけですので症状に変わりはありません。関節包や腱板に炎症がおきて痛みを生じます。肩の関節が固くなっていることが原因のひとつです。痛いからと言って動かさないでいると、関節はますます固くなって、動かすと痛くなる負のループに陥ります。痛気持ちいい程度に肩のストレッチをいたしましょう。でも無理は禁物!どうしても痛みが強い方は専門の機関に受診してください。
ゴットマン体操(振り子体操)
①痛みのない方の手を机について前かがみになる
②片方の腕の力を抜いて前後・左右に振り子のようにゆする
③余裕があれば円を描くように動かす
※痛みがなければダンベルやペットボトルを持って筋力アップ
1回10~20回1日3回が目安
五十肩はなぜ起きるの?
老化により肩関節まわりの組織がかたくなり炎症がおきているのが理由のひとつです。女性は、からだのしなやかさをつくる女性ホルモンの分泌が減少すると肩にも影響します。そして、女性ホルモンは自律神経を整える働きもありますが、自律神経の乱れは痛みにも関わっています。女性は誰しもが通る更年期!今からホルモンバランスを整え、規則正しい生活を心がけましょう!
五十肩はいつ頃治る?
五十肩は最初強い痛みを伴い、安静時でも痛みが出る方がいます。炎症が強い急性期は無理に動かさないようにしましょう。慢性期になってくると痛みは軽減しますが、肩が動かしにくくなります。ここでは適度に動かして肩の周囲をほぐしてあげましょう。回復期には痛みが軽くなり、肩も動かしやすくなります。積極的に肩のストレッチを行いましょう。
よくある肩こり・首こりは東洋医学的には気・血・水の滞りとされています。
・ストレスや緊張からくるこり:気の滞り
・筋肉がかたまっていて冷えを感じる:血の滞り
・肩や首全体がだるくて重い:水の滞り
医学的にはっきりとはわかっていませんが、筋肉疲労、血行不良が主な原因です。五十肩は関節の痛みです。
参考図書:身体と心の不調がなくなるかんたん漢方 監修 佐藤弘
齢を重ねると体のメンテナンスが大切です。バランスの良い食事、質の高い睡眠、適度な運動を心がけましょう!更年期世代はなにかと不安定です。もし困ったら“自然の恵みの生薬製剤”をぜひお試しください。