煎じ薬ができるまで~喜谷実母散編~
焙煎で思いつくcoffeeのお話

2024年5月22日

煎じ薬が出来るまでをご存知ですか?今日は喜谷実母散を参考に製造工程のあらましをお伝えします。生薬が製品になるまでの過程をどうぞご覧ください!

皆さまに医薬品を安全にお届けするために、さまざまな検査を行っています。特に生薬は天然素材であるため、成分・物質に多少のばらつきがあります。生薬の原産地を調査・厳選したうえで、残留農薬や重金属などの有害物質が含まれていないかを検査します。

株式会社キタニ ホームページより

煎じ薬は本来の生薬を煮出して服用するもので、生薬そのものの効果をあますことなく発揮します。エキス剤は煮詰めた煎じ薬を濃縮して乾燥させ顆粒や錠剤などにしたものです。昔ながらの土瓶で煎じるのも良いですが、喜谷実母散は振り出し薬で細かく刻んだ生薬を不織布の中にパックしておりますので、有効成分とかおりを手軽に楽しめる便利なティーバッグタイプです。

焙煎(焙炒)とは?
生薬製剤が出来るまでの過程で焙煎は重要な工程です。焙煎は生薬の原料に熱を加え、炒る(乾燥させる)作業です。生薬を炒り上げることで殺菌するだけでなく、色・かおり・味を調えて飲みやすくしています。イメージとしてコーヒー豆の焙煎を思い出してください。本来「煎」という字は成分を煮出す、煎じるという意味があるため、「炒」いる、いためるの意味を持つ焙炒の方が合致しているという説もあります。東洋医学では味やかおりもあわせて薬効になると言われています。熱を加えることによる成分の化学変化は未知の部分が多いですが、それぞれが重なって効果がでています。

~当社の焙煎(焙炒)のプロから:昔を振り返り一言~
焙炒は生薬を殺菌し長期保存するために必要な工程です。また、生薬は原産地、収穫時期、などの違いにより水分量が違います。焙炒する時間、温度、状態によりかおり、色目、味が変化します。生薬の特性もあり水分の多いものや、油分を含んでいるもの、においのきついものもあります。焙炒しているうちに甘いかおりに変化する生薬もあります。

機械化が進んでも、かおりとなると人の経験則に敵うものはありません。それを見逃さないプロはすごいです。夏は暑い作業です。お疲れ様でした!

焙煎:Coffeeのよもやま話 

コーヒーの最初の記録は900年頃に遡ります。アラビアの医師が消化・強心・利尿などの薬理効果を文献に記載しています。コーヒーの効果はカフェインが主なので覚醒作用が一番でしょう。古代の方々はコーヒーの赤い実を食たり、煮出して飲んだりしていました。コーヒーで元気がでた、病気が快復したと記されているようです。ある日、偶然火で焼かれたコーヒー豆に化学変化がおき、とても良いかおりが立ち込めました。焙煎の効果ですね!長い年月を経て全世界にコーヒーが伝わったのは、おそらく焙煎により、味やかおりが豊かになったからだと思います。とても美味しいコーヒーですが、薬との相互作用を有することがありますのでご注意ください。
珈琲の語源:コーヒーの木につく赤い実の様子をかんざしにみたてて、「珈琲」という漢字になりました。「珈」はかみかざり、「琲」玉を数珠状に連ねたものという意味です。とてもおしゃれな漢字です。

女性のさまざまな不調を改善する 煎じ薬の喜谷実母散・錠剤タイプのジツボンS
体調や症状にあわせてお飲みください
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