夏の食中毒は怖いです!
こんなんに暑くなると、食中毒が心配ですね。お弁当作りに苦労されている方、注意事項を復習してみましょう。夏の食中毒にかからないよう最善の工夫を!
つけない | ・手をしっかり洗う ・魚や肉とそのまま食べる野菜や果物は別々に切る |
ふやさない | ・なまものやそう菜などは、できるだけ早く冷蔵保管 ・残った食品は、きれいな容器に分けて冷蔵庫に保存 |
やっつける | ・中まで加熱する(中心部を75℃で1分以上を目安) ・まな板や包丁などの調理器具は熱湯や漂白剤で殺菌 |
調理器具は材質により消毒方法が違いますので、説明書をよくお読みください。また食中毒を起こす細菌やウイルスの種類によっても、熱に強い菌や、アルコールで死滅しないウイルスなど特性はそれぞれです。
※ノロウイルスは次亜塩素酸で消毒
- ウイルスを調理場内に持ち込まない
- 食べ物や調理器具にウイルスをひろげない
- 食べ物にウイルスをつけない
- 付着してしまったウイルスを加熱してやっつける
食中毒を防止するためには、基本に戻り、調理前やなまものを調理した後は、きれいに手を洗うことです。手と同じように調理器具も洗浄・消毒しましょう。せっかく冷蔵庫や保冷剤があるのですから、食材や料理は冷たい状態で保管してください。そして十分に火🔥を通すことを忘れずに
細菌・ウイ細菌・ウイルス | 潜伏期間 | 主な症状 | 含まれる食品 | 予防法 |
サルモネラ属菌 | 6~72時間 | 腹痛、下痢、おう吐、 発熱(38℃~40℃) | 卵(加工品を含む)、食肉調理品(特に鶏肉) | 調理器具の洗浄・消毒、冷蔵保管の徹底、期限内に消費、十分な加熱 |
カンピロバクター属菌 | 1日~7日 | 腹痛、下痢、発熱 下痢は1日10回以上の場合もある | 肉の生食・加熱不十分食肉(特に鶏肉)、飲料水、サラダ(二次汚染) | 調理器具の煮沸洗浄・消毒、食肉は十分加熱、食肉からの二次汚染防止、未殺菌の水・井戸水を飲まない |
黄色ブドウ球菌 | 30分~6時間 平均約3時間 | 吐き気、おう吐、腹痛、下痢 | 素手でさわるようなにぎりめし、寿司 肉・卵など調理加工品 | 手指の洗浄・消毒 食品は10℃以下で保存 十分な加熱 |
ウエルシュ菌 | 約6~18時間 平均10時間 | 腹痛・下痢・下腹部の張り | カレー、シチューなどの煮込み料理 | 調理後はなるべく早く食べる、保管は小分けして急激(10℃以下)に冷却する 熱に強い菌 |
腸炎ビブリオ | 8から24時間 短くて2,3時間 | 激しい腹痛・下痢 発熱・おう吐・吐き気 | 魚介類の刺身、寿司 二次汚染された食品 | 魚介類は流水で洗いよく流す、使った調理器具の洗浄・消毒、魚介類は4℃以下で保存、十分な加熱 |
腸管出血性大腸菌 O157 | 平均4~8日 | 激しい腹痛・下痢 1~2日後に血性下痢 | 加熱不十分な牛肉及びその加工品、サラダ・井戸水など(二次汚染を含む) | 生野菜はよく洗う、食肉は中まで火を通す、調理器具の二次汚染防止のため洗浄・消毒 発症したら速やかに医療機関へ |
ノロウイルス | 24~48時間 | 吐き気、おう吐、下痢、腹痛、発熱 | 水、ノロウイルスに汚染された食品で特にカキを含む2枚貝 | カキなどの2枚貝は十分に加熱 85℃~90℃で90秒間以上 野菜・果物は十分に洗浄 |
ノロウイルスについてはジツボンのゆるゆる日記「ノロウイルスによる感染症や食中毒にご注意を」ご参照ください。
他にも、原因菌として低酸素状態で発芽・増殖するボツリヌス菌(瓶詰やレトルト類似食品など)や、動物の腸管にいるエルシニア菌(汚染された食肉や飲料水など:低温でも増殖する)などがあります。
上記の内容は代表的なもののみです。体調が悪い場合は迷わず医療機関を受診しましょう!
参考:厚生労働省:食中毒 東京都保健医療局:食中毒を起こす微生物
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