雨の季節の過ごし方
初夏のすがすがしい季節が過ぎて雨の季節が訪れました。しとしとと雨が続き、肌寒い日もあれば蒸し暑い日もあり、体調を崩しやすくなる季節です。
漢方の考え方では、梅雨の時期は「湿」の季節。湿気の多い気候や、雨に濡れる、長い時間湿気の多いところにいる、など体の外に「湿」があふれる季節は、体の中にも「湿」の不調があらわれやすくなります。胃腸の消化吸収の働きや体の中の水分バランスに影響して、食欲不振や体のだるさ、頭の重い感じ、むくみ、冷えなどの体調不良が現れます。雨の季節を快適に過ごして梅雨明けの真夏の暑さに備えましょう。
この時期大切なことは「湿」から胃腸を守ること。冷たい飲み物、生もの、甘いもの、脂っこいものは体の中にも「湿」を増やしてしまう原因になるため控えめにしましょう。気温が高く蒸し蒸しとしてくるとつい食べたくなってしまうアイスクリームや冷たい飲み物ですが、どうぞ控えめに。胃腸や体を温める食材を積極的に取り入れ、消化が良く栄養バランスの整った食事を心がけてください。
雨の日が続くとどうしても運動不足になってしまいますよね。じんわりと汗をかくくらいの軽い運動、ウォーキングやストレッチ、外に出られない日はなるべく階段を使うなど少しずつでも体を動かすことを心がけましょう。下半身の筋肉が鍛えられると全身の血流が改善し、むくみや冷えが和らいで心も体も軽くなりますよ。
夜はシャワーではなく湯船につかって軽く発汗を促します。
梅雨の晴れ間には、窓を開け寝具を干すなどして部屋の中から「湿」を追い出しておきましょう。
最後に簡単な梅仕事、梅はちみつジュースの作り方をお伝えします。梅はちみつジュースにたっぷり含まれているクエン酸は、梅雨が明けたあとの真夏の疲労回復や食欲増進に効果があります。
仕上がりと梅雨明けが待ち遠しいですね。