更年期の代表的な症状 ホットフラッシュ
更年期に近づき卵巣機能が急激に低下してくると、脳のコントロールセンターから卵巣への指令が過剰になり、それに伴って自律神経への指令にも影響が現れます。自律神経は血流や発汗など様々な機能をコントロールしているため自律神経が乱れると全身に不調が現れやすくなります。
更年期の代表的な症状であるホットフラッシュは、卵巣機能の低下により自律神経が乱れて血管のコントロールや体温調節の働きがうまくいかなくなることにより起こります。
ホットフラッシュの主な症状
- 急に体が熱くなる
- 上半身がのぼせる
- 突然顔がほてる
- 大量の汗が出て止まらない
ホットフラッシュは更年期に訪れる自然な体の変化のひとつ。しかし「顔や頭に滝のような汗をかいてしまい恥ずかしくて外出できない」「仕事に支障が現れるほどの大汗」など深刻な悩みにつながってしまうこともあります。
自律神経を整える生活習慣のポイント
日常生活に支障が現れるほどではないけれども症状が気になり始めた方は、まず自律神経を整える生活を試みていただきたいと思います。
まずは朝ご飯を食べて一日のスタート。1日3食を決まった時間にとることで自律神経が整いやすくなります。
女性ホルモンに似た働きをするエクオールのもとになる大豆製品、腸内環境を整える食物繊維や発酵食品は積極的に取りたい栄養素としておすすめです。
体温をこまめに調節できる服装を選びましょう。汗冷えしない素材を選び、首元はゆったり、足元は冷やさないようにするのがポイントです。汗を拭きとるタオルや着替えを携帯しておくと安心ですね。
適度な運動が自律神経を整えます。うっすらと汗をかく程度の軽い運動、いつでも気軽に行えるウォーキングがお勧めです。
体と脳の疲れをとることで自律神経のバランスを整えます。就寝の1~2時間前に入浴して体を温めリラックスすることで良い睡眠が得られます。
ホットフラッシュに似た別の病気に注意
高血圧や甲状腺機能亢進症など症状がよく似た疾患があるため注意しましょう。動悸や息切れ、めまい、手の震えなど気になる症状があらわれている場合はかかりつけ医などに相談してください。
ホットフラッシュの症状で日常生活に支障が現れる場合は婦人科を受診して相談してみましょう。